スプラルの白い魔女 後書き
『スプラルの白い魔女』全五話をお読みいただきありがとうございます。
この話はファンタジーでも「ローファンタジー」に分類されるものです。
現実世界、もしくは現実世界に近い異世界ファンタジーを指します。
剣と魔法の世界である「ハイファンタジー」とは一応、区分されます。
固有名詞は全部、創作したので異世界ファンタジー色が強くなりましたが、モデルにしたのはヨーロッパ各国です。
この作品は「覆面作家企画2」のために当時書き始めたのですが、文字数制限(原稿用紙20枚)の壁に阻まれて没にした作品をあらためて加筆修正して五部構成に仕立て直しました。
注意喚起したように【魔女狩り】がサブテーマになっています。
西洋医学(薬草やハーブ)を使った治療が「魔法」として扱われた時代であり、女性の医療師(医師)は【魔女】だとされて、被害にあっていた時代になります。
私が不勉強にも『中世』までの時代だと思っていたんですが、錬金術が盛んになって、ルネッサンスと呼ばれた18世紀末まで行われてたそうなので世界史では『近世』の話になります。
同時代にガリレオ・ガリレイ、ルネ・デカルト、アイザック・ニュートンが存在しているのに、医学は黎明時期なようです。
主人公であるファーベルルと呼ばれる少女についてです。
第一話で外見描写があるように、アジア系・オリエント系の流浪の民の最後の生き残りのです。
第五話で16歳になる少女です。
個人名は持っていません。
一族の姓を引き継いでいます。
イアスとの恋愛(ロマンス)は、本題から逸れるということで控えめな描写だったので、期待した方には申し訳ないです。
お借りした赤薔薇の素材が二つ花が咲いて一つ蕾ということで「あのことは当分の間は秘密」ということで!
でも赤い薔薇を三輪! ってところで。
赤い薔薇は、情熱、愛情、あなたを愛しています、美
3輪は、愛しています、告白
赤い薔薇の蕾は、あなたに尽くします、純粋な愛、愛の告白
と、なるので!
イアスの方は恋愛対象としてファーベルルを見ていたと思うんですが、治療師として生き残ることだけしか考えていなかった少女の方にはすっぽ抜けていたって感じの展開なので。
少女の方は同族がいなくなったこともあって結婚する気があったとも思えない状態なんですよね。
周りがおせっかいをやけば順当に二人は結ばれる、と思います。
本日更新したのは日曜日ということもありますが『コスモスの日』だからです。
ホワイトデーから半年後、お互いの愛を確認し合う日、だそうです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
2025.09.14. 並木空
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