第一部・完。
ということで、後書きです。
『菫青石の姫君は先見の王子の羅針盤になる』をお読みいただき、ありがとうございます。
ルビを振っていないので、読めない方もいらしたような気もしますが、『アイオライトのひめぎみはさきみのおうじのらしんばんになる』です。
あまりの長さでtwitterで、ハッシュタグを造りました。
『王子の羅針盤』が正式な略称です。
もうちょっと略したかったのですがこれが限界でした。
公募してみようかと、恋愛ファンタジーの王道を狙ってみたのですが、やっぱり並木空らしい作品になってしまいました。
blogを閲覧している方はご存じでしょうが『黄金の左目』の外伝に当たります。
『王子の羅針盤』に名前が挙がった破壊の力を持った第三王子クレイヴァルが主人公の『黄金の左目』の数年前の事件です。
設定としてあったのは、クレイヴァルを比較的仲が良い兄の一人であり、同じように力(異能)を持つ『王子』で、青緑色の瞳を持つ線の細い青年。
力は先見(未来予知)。
力を使う際の代償は病魔。
政略結婚前提のしくまれたお見合いに乗り気にならずに、国内から王族でもない女性を妃として迎えた。
しかも、周囲の反対を押し切って、王族としては異例の速さで結婚まで辿りついた。
WEB未発表の設定から、話を膨らませたのですが、かなり意外な感じになりました。
王子の設定が若干、丸くなったのと、ヒロイン像が変わりました。
芯が強く、健気なのは変わりませんが、もうちょっとしっかりとした女性のイメージでした。
しかも、設定を練り直したら、先見の王子の出自が酷いことになりました。
こちらは第二部以降の王子視点で語りたいと思います。
王族側の名前は、すべてランダムジェネレーターで候補を出してもらったので、発音や綴りは、ひねった感じになっています。
それ以外は、フランス語由来になっています。
ヒロインであるレティシアは『喜び、幸福』を意味します。
春に咲く『スミレ』の花のようなイメージでキャラクターを作りました。
西洋の美人の条件に上げられる花の一つでもあります。
『謙虚さ、誠実さ』を西洋では重視されるようです。
また日本でも『スミレ』の花言葉は『小さな幸せ』です。
そのためレティシアの瞳の色は『菫』色になりました。
また菫青石(アイオライト)は青玉(サファイヤ)よりも菫に近いと、名付けられた名前でもあります。
石言葉は第二部以降でも語られるので、そちらで。
検索してみると、どうしてこんなタイトルになったのか、わかると思います。
感想などありましたらいただけると嬉しく思います。